HAP理事長からのご挨拶

HAPの新たな事業展開について

麻生武志

麻生 武志

NPO法人 Healthy Ageing Projects for Women理事長

 

 「女性と加齢:エイジング」に関する調査・研究や情報交換を行い、女性のライフステージに応じた健康づくりのためにウイメンズヘルスケアの向上と普及活動を展開しています。

  Healthy Aging Projects for Women: HAPは2000年に創立され、間もなく10年を経ようとしています。この間に活動の幅を広げるために2004年には特定非営利活動法人(NPO法人)の資格を得ています。

  これまでにHAPは種々の実績を積み上げてきましたが、その主なものとしましては、女性医療に関する調査研究の実施、専門保健医療者を対象としたワーキングセミナーを開催してコネセンサスミーティングで得られた知見や情報を、医療ならびに関連領域の従事者に発信し、さらに広く一般女性へのヘルシーエイジングの普及に取り組んできました。HRT、高脂血症、うつ、骨粗鬆症などをテーマとして取り上げ、日本のウイメンズヘルスケアにおける対応に関する見解を発表してきました(下表)。

HAPの事業活動 この法人は、第3条の目的を達成するため、特定非営利活動に係る事業として、次の事業を行う。

(1) ウィメンズヘルスケアに関する調査研究事業

 ①医療・健康に関する調査
 ②診断・治療に関する調査

(2) ウィメンズヘルスケアに関する教育事業

 ①当該医学教育に関する刊行物、web、デジタルデータ、ビデオ等の発行
 ②当該医学教育研修に関する事業

(3) ウィメンズヘルスケアに関する情報収集および情報提供、広報事業

 ①当該領域の機関誌、研究報告書の発行
 ②ホームページ等による広報事業

(4) ウィメンズヘルスケアに関する普及啓発事業

 ①当該領域の医療コンサルタント
 ②当該領域の啓発のための刊行物、web、デジタルデータ、ビデオ映像等の発行

(5) ウィメンズヘルスケアに関連するセミナー、シンポジウム及びイベント企画開催事業

 ①当該領域に関する講習会、セミナー、シンポジウム等のイベント開催
 ②当該領域に関する講師派遣

(6) ウィメンズヘルスケアに関する情報の医療機関や行政への提言事業

(7) その他、本法人の目的達成のために必要な事業 (定款第5条) 

 

 2010年からは、従来の活動をさらに発展させると同時に、多くの専門職を擁するHAPの特徴と利点を生かして会員間のコミュニケーションを強化し、新たにHAPの活動に共感される方々の参加もを得て、今日のニーズに応える女性医療・ウイメンズヘルスケアの拡充と普及を図るための女性の健康・女性の健康力の向上をサポートする事業にも力を注ぐ方針で進むことになりました。

  以上の事業を展開するために必要なことは、関連領域を含む医療者間の、そして一般生活者とのネットワーク作りがあげられます(下図)。

 図表:HAP情報共有ネットワーク

 

◎医師・コメディカルスタッフ間の情報共有と相互理解の促進
 :Communication & Consensus

1)女性医療専門医による定期的なConsensus Meetingによる情報の共有

 女性のライフステージに応じたウィメンズヘルスケアに関するアップデイトな情報の発信はHAPの根幹を成す事業です。定期的に専門医が診断・予防・治療に関する情報とスキルを交換することにより、ウィメンズヘルスケアのレベルアップと相互理解を促進することが可能になります。

2)女性医療を実践する医師力の強化

女性に特有な症状を有しながら、医療機関への受診にふみきれない、また氾濫する情報に惑わされ自分に適した情報の選択に悩む女性が増えている今日、身近に受診できるプライマリケア医・家庭医・かかりつけ医の役割は重要になっています。各専門性を基盤に女性医療をも担当できる医師・医療施設の拡充を急がなければなりません。各地域の女性医療担当医間のネットワークを構築することによって医療を求めている女性のニーズに的確に応えることが、ドクターショッピングによる弊害を食い止めることにもつながります。

 

◎HAP Medical サポーターの育成とHAP Stationの構築

 女性医療において医師とコメディカルスタッフとの情報の交換と広報などを通じての連携は、ウィメンズヘルスケアを普及し向上させるために必須な要件です。積極的にセルフコントロールを行って健康増進を図りたい女性、年齢とともに現れる種々の症状に悩みながら解決方法が思い当たらない女性のための支援を行うためには、女性医療を理解し適切なアドバイスができ、医療機関との有機的な連携が行えるHAP Medical サポーターを育成し、その拠点となるHAP Stationを各地に構築することをHAPの目標とします。

 HAP Medical サポーターとしての役割が期待されるコメディカルスタッフ(看護師・薬剤師・保健師・理学療法士・助産師・栄養士・など)を対象とした専門医によるセミナーの開催、各地域での勉強会をHAPが中心となって企画し運営を行います。

図表:HAP Stationを基盤としたエリアの拡充

 

 HAPは、女性のQuality of Life: QOL向上ために以上の活動を展開してまいりますので、会員各位の御理解と御協力をお願い申し上げます。

  これからのProjectsについての詳細については適宜ホームページ上でお知らせしますので是非御覧下さり、御意見をお寄せ下さい。

  また、さらなる事業の拡大のために、HAPの活動をより多くの方々に御紹介下さいますよう御支援をよろしくお願い申し上げます。

2009年12月

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