薬家きく臓の「健康笑百科」vol.23(2011.4.11)

*

【LOH症候群とたまねぎ】

 「耐えてきた そう言う妻に 耐えてきた」第一生命の代表的なサリーマン川柳ですが、最近、講演に行くと中年のサラリーマンから、よく賛同を得る川柳です。中年は会社でのストレスは当然ですが、一番対処ができていないのが、家でのストレスです。奥様から「耐えてきた」と言われ、子供達からは「パパがいい いつしかそれが パパはいい」と言われています。可哀想な元気の出ないパパです。 先日、11月17日(水)NHKためしてガッテンでLOH症候群が紹介されていました。

 「年のせい」だと、自分をごまかしながら日々頑張っているが、何故か元気がでない。その原因の一つに男性ホルモン(テストステロン)低下が起こっています。所謂、男性の更年期障害(LOH症候群)のようです。女性の更年期障害の原因が女性ホルモン(エストロゲン)が急激に減少することによって起こる病気であるのと同じく、男性の更年期障害も男性ホルモンが急激に減少することによって起こる病気です。そもそも、人間は老化とともにホルモンの分泌量が減少します。「耐えてきた そういう老化 耐えてきた」夫婦共通の話題のようです。

 その対処方法は、ストレスをなるべくためない生活を送ること、睡眠を十分とることが重要です。その他に、紹介されていた対処方法が、玉葱でテストステロンUPです。たまねぎに含まれる含硫アミノ酸が、テストステロンの合成を誘導すると考えられています。そこで、玉葱と言えば、淡路産の玉葱です。糖度が高く香りも優れており、玉葱特有の辛味も比較的少なく、繊維もやわらかくて、本当に美味しいのです!

 他の作用は、血液中のコレステロール値を低下(高血圧・糖尿病を防ぐ)させると共に、血液をサラサラにして動脈硬化・血栓を防ぎます。テストステロンアップを期待する食べ方のポイントは、「切ってすぐ加熱すること」です。たまねぎの中には、切って時間がたつと、含硫アミノ酸を分解してしまう酵素があります。ただ、その酵素は熱に弱いため、切ってすぐ加熱すれば、含硫アミノ酸の分解は最小限に抑えられます。

安くて 栄養効果の高い 玉葱を再度見直して見てください。(淡路島住人より)

 

【なぞかけ コーナー】

たまねぎ とかけて 成長した子供 ととく

そのこころは

どちらも 一皮むけて涙が出ます

 

◎川柳「うたた寝を 怒りながらの 大あくび/きく臓」

 

中井宏次

2011年1月現在

略歴

なかい・こうじ(NPO法人健康笑い塾塾長、薬剤師)

*1975年、大阪薬科大学卒業、吉富製薬株式会社(現在:田辺三菱製薬株式会社)入社。秘書室長、人材交流センター長、学術研修部長、四国支店長等を歴任し、07年に退職。同時に、「医笑同源 笑い(ユーモア)で心豊かな歓びのある生活を!」テーマに「NPO法人健康笑い塾」を設立し、生活における笑い(ユーモア)の重要性を啓発活動している。また、33年間の会社経験を活かし、「笑いの経営的効果」「管理職のためのユーモア学」「ユーモア人財育成法」の研究にも取り組んでいる。一方では、学校法人で、事務局長として学校運営に携わり、大学・専門学校では、非常勤講師として、「人間関係論」「医療と笑い」「医療倫理学」の講座を担当し、教職としても「教育と笑い(ユーモア)」をベースに、これからの人財育成・予防笑学に情熱を注いでいる。また、薬家きく臓の芸名で落語も嗜んでいる。

◎NPO法人健康笑い塾(外部リンク)

【人生のテーマ】 医療、教育、笑い
【座右の銘】 仕事は楽しく 人生はおもしろく
【免許・資格】 薬剤師、日本笑い学会理事、 香川大学医学部非常勤講師、
淀川区医師会看護専門学校講師、神戸新聞文化センター講師、
NHK文化センター講師、シニア大樂講師 等
【所属団体】 日本笑い学会、ストレス学会、日本営業道連盟、関西演芸推進協議会
【講演テーマ】 「健康と笑いー人生は楽しく・美しくー」「医療と笑い」「教育とユーモア」
「笑う門に健康来る」「笑いの経営的効果―ユーモア人財は会社を変える」
「美容とユーモア」「アンチエイジングとユーモア」「大阪商人とユーモア」
「営業とユーモア」「創造とユーモア」「服薬指導とユーモア」
「大阪人ボケと突っ込み教えます」「これから期待される人間力」
「家庭内におけるコミュニケーション笑いの効用」 
「メンタルヘルスと笑い」 「また会いたくなる人財育成法」 
「人とのつながりと笑い」等
【講師歴】 明治大学、香川県立医療大学、大阪国際大学、大阪学院大学、京都文教大学 、
日本医療薬学会、大阪商工会議所、奈良県経営者協会、
豊中市商工会議所 医薬品情報研究会、 清話会、保険調剤薬剤師セミナー、
石川県難病リハビリセンター、 医療法人仁済会、社会福祉法人かがやき神戸、
医療法人社団 順心会、東京都品川区商店街連合会「商人塾」、
兵庫県中小企業家同友会、三菱電気、積水化学、タカラベルモント、
四国化工機共進会、 JA愛媛、がん患者の集い「たけのこの会」、
大阪府忠岡町 地区福祉委員会、柿茶(健康を考えるつどい)、
高梁市教育委員会、高知県養護教員協会、香川県芸術祭、
高松市健康福祉部 保健所、土佐市社会福祉協議会、大阪薬業年金基金、
大阪府雇用開発協会、健康みやざき笑顔大学(宮崎市保健所)、
神戸新聞さわやか大学、岡山県保健福祉部、 宮水学園、西宮市薬剤師会、
市川町商工会、他
【たしなみ】 落語、囲碁、スキュバーダイビング、小型船舶操縦免許(2級)
【たしなみ】 医療、教育、笑い
【座右の銘】 仕事は楽しく 人生はおもしろく

 

【NPO法人健康笑い塾 設立目的】

健康やコミュニケーションにおける笑い(ユーモア)の効果に関する普及啓蒙・調査研究事業等を行う事で、人々が日々の生活を楽しみ、人生を面白く 生きる健康長寿社会に寄与する事をサポートする

【講演の期待される3つの成果】

  1. 笑い(ユーモア)は、免疫力を上げ、ストレス解消になり、「人間は笑わなくてはいけない」事が理解でき、健康長寿へと繋がります。
  2. 笑い(ユーモア)は、楽しく豊かに生きる為のコミュニケーション、マネジメントの基本である事が理解でき、「また会いたくなる人財」となり、仕事が楽しくなります。
  3. 笑い(ユーモア)は、脳を活性化し創造力を養い、新しい発想により、人生がおもしろくなります。
「女性の健康支援」「ウイメンズヘルスケア」私たちの活動で応援します。
この法人は、女性のライフステージに応じた健康管理と疾病管理(以下「ウィメンズヘルスケア」という)の改善とその向上を図るための情報を、広く一般女性および医療ならびに関連領域に従事する者に伝え、社会にウィメンズヘルスケアのあり方を提言する。それらの活動により女性のQOL向上に貢献することを目的とする。併せて、地域包括ケアに関わる医療・介護職の人材育成や調査研究により、老若男女が協働できる仕組みを提言し、地域住民の健康維持・増進に寄与することを目的として活動する 特定非営利活動法人です。