HAP理事長からのご挨拶

ご挨拶

NPO法人 Healthy Ageing Projects for Women理事長

宮原富士子

 

 平成25年7月1日より 女性の健康支援のためのNPO法人HAP「特定非営利活動法人Healthy Aging Projects for Women」の理事長に就任いたしました。

 2000年(平成12年)に設立し、2004(平成16年)2月10日にNPO法人として法人化した“HAP”は、間もなく創立15年を迎えます。 日本女性医学学会(旧 日本更年期医学会)会員の有志が集まり、時代にあった生涯にわたる女性の健康支援のあり方について考え、施策を立案し、様々な形で取り組んでいる団体です。女性医療に関わる保健医療者が主なメンバーとして活動しています。

 発足当初より約10年間にわたり、初代 理事長麻生武志氏をはじめ、太田博明氏、水沼英樹氏、久保田俊郎氏、野崎雅裕氏が中心に「女性と加齢:エイジング」に関する調査・研究や情報交換を行い、女性のライフステージに応じた健康づくりのためにウイメンズヘルスケアの向上と普及活動を展開して参りました。2012年(平成24年)からは、同じ方向性で活動してきたNPO法人Women’sHealthForum21(WHF21)と合併し、新たに、秋吉美穂子氏と宮原富士子が参加し7名体制での活動になりました。これまでにHAPは種々の実績としては、女性医療に関する調査研究の実施、専門保健医療者を対象としたワーキングセミナーを開催してコネセンサスミーティングで得られた知見や情報を、医療ならびに関連領域の従事者に発信し、さらに広く一般女性へのヘルシーエイジングの普及に取り組んできました。HRT、高脂血症、うつ、骨粗鬆症などをテーマとして取り上げ、日本のウイメンズヘルスケアにおける対応に関する見解を発表してきました。

 日本人女性の寿命が延長し一方で健康寿命の延長に陰りがみえている今、時代は変革を遂げようとしています。

 平成19年新フロンティア戦略でも「女性の健康力」が取り上げられ、女性の健康力は地域で、生活の場で醸成されることが提言されています。また急速に国家施策で進められている「在宅医療」において、その介護・担い手としての中高年女性の役割はますます重要化しています。

 女性が健康で長生きし、その健康力を持って高齢化を支えることは 時代の要請と考えています。今まで、積み上げてきた女性の保健医療に関わる学術知見、医療技術、社会資源情報を日本の女性に 少しでも多く還元したい、その気持ちがメンバーの多くに湧き上がりました。技術を持つ後輩の育成も急務です。

 今までの理事の専門家の方たちとともに 実戦部隊としての理事会を編成し、この国家の急務の課題に取り組んでゆくべく、体制を変更致しました。理事長の任は重いものですが、日本の女性、そして女性が支える健康な家族・地域の人々への貢献をすべく 邁進いたします。どうぞ皆様のご指導・ご支援をよろしくお願いいたします。

2013年7月1日


「女性の健康支援」「ウイメンズヘルスケア」私たちの活動で応援します。
この法人は、女性のライフステージに応じた健康管理と疾病管理(以下「ウィメンズヘルスケア」という)の改善とその向上を図るための情報を、広く一般女性および医療ならびに関連領域に従事する者に伝え、社会にウィメンズヘルスケアのあり方を提言する。それらの活動により女性のQOL向上に貢献することを目的とする。併せて、地域包括ケアに関わる医療・介護職の人材育成や調査研究により、老若男女が協働できる仕組みを提言し、地域住民の健康維持・増進に寄与することを目的として活動する 特定非営利活動法人です。